夜尿症の多くは、15歳までには自然治癒します。

夜尿症は何歳まで続く?

「夜尿症は心配しなくても自然に治ります」と良く言われますが、実際に夜尿症のお子さんを持つ両親にとっては、「では、何歳になれば治るのか?」というのが大きな問題になります。

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まず、赤ちゃんは誰でもおねしょをします。おしっこを溜めておける膀胱の容量が小さく、夜間の尿量をコントロールする「抗利尿ホルモン」の分泌も少ないので、赤ちゃんが夜間に何度もおねしょをするのは、当然の事とも言えます。

その後成長と共に、膀胱の容量も増え、抗利尿ホルモンの分泌も増えて来ますので、徐々におねしょの回数も減ってきます。

それでも2歳児では50%、4歳児では25%、6歳児では約15%の子供がおねしょをしています。
6歳を過ぎた頃には、おねしょと言わず「夜尿症」という言葉を使いますが、それでも小学校低学年では約10%の子供に、小学校高学年では約5%の子供に夜尿症の症状が見られます。

そして第二次性徴期を迎える12歳頃には、治るケースが多くなります。
夜尿症の自然治癒率から見ると、12歳で夜尿が治った子供は50%、15歳で夜尿が治った子供は90%というデータもあります。

15歳までには殆どの夜尿症が治ると考えても良いですが、しかしそのまま成人まで続くというケースも決して珍しくはありません。

夜尿症が治る時期というのは、子供の年齢の他、夜尿の回数や生活環境、子供の性格、遺伝的要素なども大きく影響して来るため、ひとりひとり個人差があるという事をしっかりと認識しておきましょう。

小学校低学年くらいまでは何度か夜尿をしても、あせらずに気長に見守りましょう。
しかし、小学校高学年くらいまで続く場合、子供が夜尿をしている事で自信を失ったり、生活面や社会面で大きなストレスを抱えてしまうようになると、かえって症状の消失が長引く結果になる事があります。

そのような場合はなるべく早めに専門医と相談をし、適切な対応を取りましょう。
器質的な異常や病気がなければ、積極的な生活指導や薬による治療、心理療法などで、あっけないほど簡単に改善するケースもあります。

ちなみに、「相対性理論」で有名なアインシュタインは、12歳ごろまで夜尿症で、その他アスペルガー症候群も併発していたそうです。また、NHK大河ドラマ「龍馬伝」で幕末の英雄として描かれていた坂本龍馬は、15歳頃まで夜尿をしており、「よばあたれ」(寝小便垂れという意味の高知弁)と呼ばれていたそうです。

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