老化現象と白髪の関係
白髪の悩みは多くの高齢者が抱えています。
いつまでも若々しくありたいというのは万人の願いですが、多くの場合40代、50代のあたりから髪の毛に白髪が混ざり始め、加齢に伴って増えて来ます。
70代、80代となると白髪や脱毛など、髪の毛の悩みのない人は、殆どいないと言っても過言ではありません。
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では、なぜ白髪は発生し、加齢に伴って増えてくるのでしょう。
老化現象と白髪はどのような関係があるのでしょうか。
白髪が発生するメカニズム
髪の毛が生えてくるのは、頭皮の毛母細胞の働きによります。この毛母細胞が作り出す髪の毛は元々は白い色をしています。
また、毛母細胞にはメラノサイト(色素形成細胞)というものがあり、ここで髪の毛に色をつけるメラニン色素が作られます。
髪の毛は、人種や遺伝により異なった色をしていますが、この色を決定しているのが、メラニン色素なのです。
生まれたばかりの髪の毛は、白い色をしていますが、成長過程でメラニン色素の影響を受け、黒髪になったり、ブロンドになったり、金髪になったりします。
しかし、加齢とともにメラノサイト(色素形成細胞)は毛母細胞から徐々に減少して行き、それに伴ってメラニン色素の生成も減少して行きます。
その結果、髪の色素が薄くなり、白髪が発生するという訳なのです。
白髪と発毛サイクルの関係
白髪は、急に発生するというわけではありません。白髪は、髪の毛の発毛サイクルの中で発生します。
発毛のサイクルとは、産毛が生えて育って抜けるという周期を指しますが、「成長期 → 退行期 → 休止期」に分かれ、1サイクルは、3~6年くらいです。
成長期とは、髪の毛が生えて成長している時期(3~5年)で、一般に髪の毛全体の80%~90%を占めています。
退行期は、髪の毛の成長が弱まる時期(2~3週間)で、髪の毛全体の1%程度です。また、休止期は、髪の毛の成長が完全にストップしてしまう時期(3~4ヶ月)で、髪の毛全体の10%から20%です。
そして、この休止期に入っていた毛根が再び発毛する時に、加齢によりメラノサイトが減少していたり、頭皮の血行が悪かったりすると髪の毛の着色が十分に行われなくなり、白髪となってしまうのです。
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