高齢者に多い手のふるえの原因とは?

手がふるえる原因は?

「何かしようとすると手がふるえてしまう」という高齢者の方が多くいます。

食事をしようとして手がふるえてしまったり、字を書こうとして手がふるえてしまったり、緊張するとよけいにふるえてしまうという方も多く、「どこかに異常があるのではないか」と不安になり、悩んでしまったりします。

なぜふるえてしまうのか、その原因を知り、適切な対応をとって行きましょう。

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手がふるえる原因

手がふるえる原因として、次のようなことが考えられます。

本態性振戦(ほんたいせいしんせん)
手がふるえる原因として一番多いのがこの本態性振戦です。人口10万人に対して1000人以上の頻度で見られ、高齢になるほど多くなっています。

脳にはまったく異常が見られず、原因は不明とされていますが、自律神経のコントロールの不調が原因のひとつとして考えられています。

本態性振戦が高齢になってから発症したもので「老人性振戦」というものもありますが、この場合、手のふるえの他、腕や頭、下あご、唇などにもふるえが生じます。

パーキンソン病 パーキンソン病は、脳の黒質という部分の変性が原因で起こる難病のひとつです。 初期症状のひとつとして、手がふるえますが、パーキンソン病の場合は、静止時(何もしていない時)にふるえるという特徴があります。手のふるえの他、筋肉の硬直なども見られます。

薬剤性振戦
ある種の薬剤を長期間飲んでいる場合におこる手のふるえを薬剤性振戦と言います。
喘息の薬や精神安定剤などの副作用で起こる事もあります。

中毒性振戦
アルコール、タバコ、水銀、コカインなどの中毒が原因で、手のふるえが起きることがあります。

動脈硬化による脳血流障害
危険な病気の前ぶれとして、手のふるえや手のしびれが起こる事がありますが、そのひとつが動脈硬化による脳血流障害です。手のふるえの後、脳梗塞や脳出血を起こす事があります。

甲状腺機能亢進症
バセドウ氏病や甲状腺炎などの病気により、手のふるえがおこる場合があります。甲状腺に異常があると、甲状腺ホルモンが増加し、これが交感神経を緊張させるため手のふるえが生じます。

甲状腺機能亢進症では、手のふるえ以外に、体重が減少したり、脈が早くなったり、汗をかきやすくなるなどの症状が出る事があります。男性よりも女性に多くなっています。

このように「手のふるえ」にはいくつかの原因があり、その判断は難しくなっています。

「手のふるえ」のある方は、一度、神経内科などの専門医を受診し、脳CTやMRIなどの検査を受けてみましょう。

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