老眼になるのはなぜか・老眼の原因
年齢と共に近くのものが見えづらくなるという症状が現れますが、それを一般に「老眼」と言っています。
老眼は、眼のピントを合わせる機能が低下する事により起こる「眼の調節異常」で、老化現象のひとつです。
しかし、老眼は原因を知る事により、予防する事やそれ以上悪化させないようにする事ができます。
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老眼の原因
老眼の原因として、次のようなことが考えられます。
●調節機能の低下
眼には近くを見たり、遠くを見たりという時にピントを合わせる機能が備わっていますが、このような眼の調節には、「水晶体」と「毛様筋」という2つの器官が関連しています。
水晶体はゼリー状になっており、厚みを変えることによって、ピントを合わせる仕組みになっています。水晶体は眼のレンズとしての役割を持ち、近くを見る時は厚くなり、遠くを見る時には薄くなります。
「毛様筋」は、水晶体の厚みを変えるための筋肉です。そしてこの毛様筋と水晶体は「チン氏帯」という釣り糸のようなものでつながっています。
遠くを見る時は、毛様筋が緩んでチン氏帯が引っ張られ、水晶体が薄くなります。また近くを見る時は、毛様筋が緊張してチン氏帯が緩み、水晶体が厚くなります。
しかし、この毛様筋が衰えると緊張する力が弱まり、水晶体を厚くする事ができなくなるため、近くが見えにくい老眼という現象があらわれます。
また、レンズの役割をする水晶体も年とともに中心部分が硬くなって行き、弾性が低下します。そのため厚さを変える事が難しくなり、近くが見えにくいという老眼の現象を引き起こすのです。
このような調節機能の低下による老眼を防ぐには、水晶体と毛様筋がスムーズに動けるよう、訓練するという方法があります。
●近点距離の変化
近点距離とは、ピントを合わせる事のできる最も近い距離を言います。
10代では5~6cm、20代では10cm、30代では15cmくらいと、近点距離は若い頃から少しずつ伸びてきます。
40代ではさらに伸び、20cm以上となる事もあり、多くの場合この頃から老眼が始まります。
●血行不良
首や肩などの眼につながる血流が悪くなると、眼の細胞に酸素や栄養分が届かなくなります。
その結果、眼の老化を早め、老眼の度も進みやすくなります。
特に冷え性の方やパソコンを使用した長時間のデスクワークが多い方などは要注意です。
血行不良による老眼を防ぐには、体の冷えに気をつけ、長時間のデスクワークが多い方は、時々立ち上がってストレッチをするなど、全身の血流を良くしておく事が大切です。
●活性酸素
体内の活性酸素も眼の老化を早める原因になります。
活性酸素は身体の細胞や組織を傷つけ、老化を早めたり、さまざまな病気を引き起こしますが、眼も例外ではありません。
特に眼は「内蔵の一部が外に出ているもの」とも言われ、傷つきやすい部分でもあるのです。活性酸素は、大気汚染や食品添加物、喫煙、睡眠不足、ストレスなどで発生しやすくなります。
老眼の予防や改善には活性酸素を増やさないようにすると共に、過剰な活性酸素を抑制する「抗酸化食品」を摂るようにする事も大切です。
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