胸焼けの予防と症状の緩和

飲みすぎ・食べすぎによる胸焼けを防ぐには?

飲み過ぎたり、食べ過ぎたりした時に「胸焼け」の症状が出る時があります。
「胃がむかむかする」とよく言いますが、「胸焼け」は実は胃ではなく食道で発生します。

食べ物を消化する働きのある胃酸や胆汁、膵液が食道に流れ込み、食道で炎症が発生するとジリジリとした熱っぽい胸焼けを起こします。
このような胸焼けを「逆流性食道炎」といいますが、欧米食の多くなった日本人に最近急増している症状です。

食道と胃の接続部には、胃液の逆流を防ぐための弁がありますが、食べ過ぎて胃が膨らんだ場合、一時的にこの弁が緩みます。この弁は加齢や肥満が原因で緩みやすくなることもあります。緩んだ弁から胃酸が逆流するため、逆流性食道炎による胸焼けを起こしやすくなるのです。

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胸焼けを防ぐには

胸焼けを防ぐには、なるべく脂っぽいものを避け、食事は腹八分目を心がける事が大切です。アルコール類の飲み過ぎにも注意しましょう。

また、酸の分泌を促進するコーヒーやチョコレートも胸焼けを起こしやすいので、注意が必要です。みかんなどの酸っぱい食べ物を食べ過ぎた場合も胸焼けを起こす事があります。

肥満の方は、適正体重を維持するように心がけましょう。
また、年末年始などで飲み会が続いたりするような場合も要注意です。暴飲暴食に気をつけ胃をいたわるようにしてください。

胸焼けの症状を緩和するには

胸焼けの症状がある場合は、食後すぐに横にならないようにします。
寝る時は、クッションや座布団などを利用して、上半身を高くして寝ると症状が緩和されます。

食事は、脂肪分の多い肉や魚などを控え、比較的脂肪分の少ないササミや白身魚などを食べるようにしましょう。
アルコール飲料やコーヒー、紅茶、食物繊維の多いごぼうやキノコ類も胃に負担がかかるため、控えておきましょう。

逆に大根おろしには、消化を促進するアミラーゼやプロテアーゼなどが含まれていますので、胸焼けの症状を緩和するのに役立ちます。

この他、漢方薬や胃酸の発生を抑える市販薬もありますが、頻繁に胸焼けを繰り返す場合は、消化器内科などで、内視鏡検査を受けましょう。
胃かいようや十二指腸かいよう、糖尿病などでも胸焼けを起こす事があり、また逆流性食道炎は、何度も繰り返しているうちに、食道がん発生の危険性があるからです。

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