夜尿症を治すにはいくつかの方法があります。

夜尿症を治す方法

夜尿症のお子さんを持つ両親の悩みは深刻なものがあります。
「うちの子だけがいつまでも治らない」と悲観的になりがちですが、まずは落ち着いて次のような方法をためしてみてください。

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夜尿症を治す(改善する)方法

●怒らない、起こさない、あせらない
これは、夜尿症改善のための基本とも言われているものです。

夜尿症は、本人がしたくてしているものではないので、きつく叱ったり、怒ったりしてみても何の解決にもなりません。かえって精神的に追いつめられたりして、症状が悪化してしまう事もあります。

また、夜中に無理やり起こしてトイレに連れて行けば、自分で起きてトイレに行く習慣がつくのではと考えがちですが、かえって眠りを浅くし、身体の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。本人が自分から起きてトイレに行くのならかまいませんが、無理やり起こすのはやめましょう。

夜尿症は、成長とともに自然に治る場合が殆どですが、いつ治るのかはいちがいに言えません。親子ともどもあせらずに気長に取り組みましょう。

寝る前にトイレに行く習慣をつける
寝る前にトイレに行く事により、膀胱の中を空にする事ができます。そしてそれだけ夜間に作られる尿量を溜めておけるようになります。寝る前に子どもが自分からトイレに行くように習慣づけておく事は、夜尿症を防ぐひとつの方法になります。

夕方の水分や塩分の摂取を控える
朝や昼は水分を多めに取り、夕食後以降の水分摂取を控えるようにしてみましょう。また、塩分の多い食べ物は水分を必要とするので、夕方以降の塩分摂取も控えるようにしましょう。

膀胱の「ため」を増やす
昼間、家にいる時におしっこのがまん訓練をしてみましょう。おしっこをしたくなっても、ぎりぎりまでがまんする事により、膀胱の容量を大きくして行く事ができます。ただし、この方法はあまりがまんし過ぎると、腎臓をいためる事もありますので、無理をしない程度に行ってみてください。

冷えを防ぐ
夏場には治っても、秋・冬になるとまた夜尿が見られるという場合は、「冷え」が原因となっている可能性があります。このようなケースは、冷えないように下着やパジャマを工夫したり、寝具や部屋を温めるなどの方法で改善する事ができます。お風呂から上がった後、身体を冷やさないようにする事も大切です。

薬物療法
夜間尿量が多い事が原因の夜尿症の場合は、抗利尿ホルモン薬を鼻にスプレーする点鼻投与で7~8割が改善します。また、膀胱の容量が小さい事が原因の夜尿症の場合は、抗うつ薬や抗コリン薬の投与により、改善する事があります。専門医に相談してみましょう。

アラーム療法<br> アラーム機能がついたセンサーを装着して眠り、下着が尿で濡れた時に、アラームが鳴ります。子どもがそのアラーム音で排尿を抑制しているうちに睡眠中の膀胱容量を増やし、尿意を感じたときに起きやすくするという方法です。

また、たとえ起きなくても、無意識に排尿を抑制し、自然に膀胱容量が増えるため、短期間(2~3ヶ月程度)での治療効果も得られると言われています。アラーム機能がついたセンサーは医療機器ではなく、副作用の心配もないので海外では第一選択の治療法として広く行われており、3ヶ月の有効率は約60%と言われています。

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